ぷちパッケージ講座⑮

こんにちは長井です
今回は紙目のお話です
目といっても一反もめんのように紙に目玉がついている訳ではありません
紙の繊維の流れ方向を示しています
紙の製造まで話すと長くなってしまうので省略しますが
紙目(繊維の流れ)というのは機械で紙を作る際にできるものです

例えばティッシュペーパー
手で裂くと裂きやすい方向と裂きにくい方向がありますよね
裂きやすいのは繊維の流れに沿って裂いているからで、裂きにくいのはこの流れとは逆な為
もうちょっと厚い紙でいうと、紙目に沿っている方向はたわみやすく(曲げやすい)
逆はたわみにくい(曲げにくい)という性質があります
試しに近くにある紙の箱をたわませたり、裂いたりしてみて下さい
やりやすい方向、やりにくい方向があるのが分かります

20191128130520.png
左は)紙目(繊維の流れ)に沿って裂いています
右は紙目(繊維の流れ)に逆らって縦に裂こうとしてうまく裂けませんでした

その紙目がパッケージとどう関係があるのか・・・大いにあります
薄い紙でも何度も折るとしっかりする、という実験をしたことありませんか?

20191128130616.png

写真左のように、紙目と罫線(折る線)をクロスさせると紙がたわむのを防ぐことができます
右は紙目と罫線が同じ方向なため、フニャフニャして潰れてしまいました
パッケージにおいてもなるべくたわみを抑える設計にすると箱に頑丈さがでます

なんとなく理解できますか??
紙目は目で見えるものではないのでちょっと難しいと思います
なので紙目というものがある
パッケージの強度を左右する重要なことがらである、ということだけ覚えて下さい

2019年12月2日
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